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  • codamarks

新曲2曲リリースしました!

更新日:2021年8月14日

「虹色の日々」と、そのカップリング曲として「風はまとわり時は過ぎ去る」を作曲しました。どちらもソロピアノ曲です。「虹色の日々」は、ポール・フランスィス・ウェブスターが書いたA Time For Loveの歌詞の美しさに感動してイメージしました。特に詩の中の一文、「美しく咲く水仙の花に涙する」というフレーズに、音楽療法のセッションで20年近く、ご一緒に歌い続けた参加者さんの姿を重ね合わせました。その方の優しく美しい心と、持病と戦いながらも歌を友として、何度も立ち上がる姿と。ご一緒に過ごした日々を愛おしく思う気持ちを表現しています。


「風はまとわり時は過ぎ去る」は、時に美しく時に残酷な記憶と対話して生きなくてはならない私たち人間の一生を想いながら作りました。フッと過ぎる記憶、蘇る感覚、懐かしく切なく胸が熱くなる瞬間、痛々しく思い出されるあんなこと、こんなこと、自分の中で解決しない記憶。よくも悪くも、記憶のもたらす感情を大切にしていきたい。そんな気持ちで音を綴りました。

そして、楽曲制作中に突然入ってきたある俳優の自死のニュースがあまりにもショックで、やるせない気持ちと彼が懸命に生きた時間を、私の中で昇華したいという気持ちもタイミング的にミックスされています。


どちらの曲も、私たちが生きる上で切り離すことの出来ない「記憶」をテーマにしています。「記憶」がもたらすストーリーは、これからも創作のテーマの一つになると思っています。


そして、なんといっても、私の師であるジャズピアニスト平戸祐介氏から1973年製のローズ・ピアノをお借りして、レコーディングすることができたことは、私の中で宝物になる経験でした。歴史ある(前線の兵士たちを慰安する音楽療法を目的として発明された)ローズ・ピアノの響きと対話しながら、新しい音を作ることができたことに、心より感謝申し上げます。









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