篠笛とギターによるDUO曲「しじまの向こうへ」配信リリースしました。この曲は、2020年1月に訪れた国立科学博物館附属自然教育園のひょうたん池で見た光景を、音楽で描いた作品です。風のない穏やかな朝、鏡の様な水面を水鳥が泳いでいる様を見ていると、静寂のはざまに入り込んだようで、不思議な感覚になりました。言葉で言い表すのも難しいのですが、水面下には、現世界とは別の世界が存在するかのような。。。パイレーツオブカリビアンのワールドエンドのワンシーンのような（船をひっくりかえして天地を逆にしてあの世界から脱出するような？）、ファンタスティックな気分になったのが、とても印象的でした。
ギター演奏をお願いしたのは、７弦ギターの名手☆尾花毅さんです。尾花さんの自然体で一本筋が通った音色が大好きで、以前からお願いしたいとずーっと思っていました。ハーモニーやリズムの難題にも、快く取り組んでくださり、さらに尾花さんのご自宅でのレコーディングにもご尽力いただきました。心より、感謝感謝です。
吹けば吹くほどにもっともっと豊かな表現をしたいと、夢がもくもく湧いてきて、篠笛の魅力をもっともっと追求して味わっていきたいと、改めて思っています。
「風の無い静かで日差しの暖かな冬の日。まるで鏡の様な湖水の上を、二羽の水鳥がたわむれていました。その静けさの向こう側には、現実とは別の世界があるように感じました。水鳥たちはその狭間を泳いでいるように見えたのです。そんな不思議な感覚を曲に描きました。滋味深い音色が素敵で、大好きな７弦ギターの尾花毅さんにサポートをお願いいたしました。篠笛とギターのアコースティックなゆらぎを楽しんでいただけたら嬉しいです。」