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  • codamarks

いつか森になる道と出会った旅



砂の浜(さのはま)玄武岩の黒砂からなる砂浜。伊豆諸島を望める静かで美しい海岸。


 昨年、念願の伊豆大島へ行ってきました!身近に感じる島なのに、なかなか行く機会がなかった存在。調布飛行場から45分で行けますし、天気が良ければ、丹沢の山からも見えます。波浮港は、昭和の歌にも度々登場しますよね!『波浮の港』も『アンコ椿は恋の花』も、高齢者のみなさまとよく歌うので、その歌詞の内容を味わう度に、私の中で想像だけが膨らみ過ぎてしまって、これは、一度は行かなきゃ!と、ずっと思っていた場所でした。

 

 大島で一番やりたかったことは、三原山へ登り、その環境の中に身を置いて、即興で篠笛を吹いて動画を撮ることでした。今後、「今、ココ」と繋がっている感覚を、感じるままに音にする旅をしていきたいと思っていたので、とてもよい機会になりました。

 早朝、ホテルを出て、まだ暗い中「再生の一本道」を真っ直ぐと走って行きました。森を抜けると次第に草木が減っていき、溶岩石に囲まれていきました。「ここで吹こう!」と思い立ち、数分ですが、感じたままを音にして風に流しました。真っ黒い岩が立ち並ぶ風景は、私をまったくの「無」の状態にさせてくれました。何かに感情移入することなく、五感で感じたままを吹く経験は、貴重であったと思います。  その後、裏砂漠に向かいましたが、風の丘と言われるだけあって、歩くのが精一杯。あたりは霧に包まれ、ホワイトアウト寸前で、三原山山頂を目指すことは断念しました。


 伊豆大島がジオパークに認定されていることも、訪れて初めて知りました。再生の一本道に「いつか森になる道」エリアがあります。噴火によって焼き尽くされた地面に植物が芽吹き、草原となり、森に変わっていく数百年の再生の物語を体験することが出来る道にロマンを感じます。


 今回の大島の旅では、時間と天候の関係で三原山の内部に入ることが出来ませんでしたが、近いうちに絶対にまた行って、ジオパークを肌で感じ、伊豆大島のことをもっともっと知って、「いつか森になる道」を作曲するぞ!という気持ちが高まっています。私が行った昨年12月は、コロナ感染者数が減ったとは言え、まだ渦中であり、椿シーズン前で、とてもとても静かな島でしたが、賑わう島も見てみたいですね。





 

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